燻炭の作り方




籾を焼く、ドラム缶燻炭機です。

着火して、約1時間で完成します。

今までは、田んぼの中で焼いていましたが、旨く焼けずに、籾が残る為

このドラム缶を加工しました。

今では、手放せない存在です。



蓋を外して籾を入れていきます。

10年程使っていますが、穴が開くことも無く健在です。



ドラム缶の底に、足を付けた鉄筋を溶接して入れ、その上に目の細かい金網を

入れ、籾殻が下に落ちない様にしてあります。



籾殻を入れて行きますが、詰め込みすぎると火の回りが遅くなり、

燃焼時間が長くなりますので、軽く押さえる程度で良いです。



籾殻が一杯になりました。軽く押さえて完了です。



このドライヤーは大変重要です。

以前は使用していませんでしたが、燃焼時間にして約2時間程、短縮出来る

アイテムです。

ドライヤーの先に塩ビ管を取り付けています、本来はブロワーを使用したいのですが

家に有る物で、代用しました。



下の大きな方はドライヤーを差し込む穴で、上の小さい穴は、燃焼過程が

解る様にこの穴に藁を差し込んでおきます。

この穴の位置まで燃焼が進むと、藁が焼け落ち燃焼が完了間じか

という事が解ります。

左の画像にマウスポイントして下さい、ロールオーバします。



さて、いよいよ火を入れますが、重要なのは、籾殻の表面に均等に火が入る

ことです。

均等で無いと、片側だけ燃えて行き、半分が未燃で残ってしまいます。

杉の葉を多めに敷き、細めの枝等も一緒に燃やします。

この時点で、ドライヤーをONにして、燃焼を促進させます。



表面が大体黒く焼けてきました。

完全に表面が黒くなるまで待ちます。



全体が黒くなったので蓋をして、煙突を取り付けます。



煙突を取り付けて、燃焼を促進させますが、この時点では青い煙が出ています。

この状態では、火が点いており、このままだと何れ灰になってしまうので

一度火を消すためドライヤーを止めます。



4〜5分後、もう一度ドライヤーをONにすると、白い煙がもくもくと出てきます。

この状態になればOKです。

火が消えて、不完全燃焼状態になり、燻炭が出来ます。

炭焼きと同じです。焼く時間は大幅に違いますが!!



約1時間〜1時間半位で焼き上がります。

籾殻の乾燥状態にもよりますが大体この時間内に完了します。

湿った籾殻は使用しないで下さい、燃焼時間が長くなり

失敗の原因となります。



焼き上がった燻炭です。

真ん中に見える塊は、新聞と木の枝の炭です。

綺麗に焼き上がっています。



まだ、火が点いているので、至急ドラム缶から出します。

ドラム缶が非常に熱くなっているので、火傷に注意です!!



燻炭を出したらすぐに水を掛けます、そうしないと直ぐに灰になってしまいます。

水は大量には必要ありません、火が消える程度で十分です。

ジョウロで1〜2杯位でしょうか、濡れすぎに注意です。



火を完全に消す為に薄く広げます。

この時、あまり何回も掻き混ぜないで下さい。

燻炭がつぶれてしまいますので、一度広げればOKです。



燻炭が冷めてきたらトロ箱に移して、自然乾燥させます。

水を打ちすぎると、中々乾かないので注意!!

自家製の籾殻燻炭の出来上がりです。

今日は、3釜焼きましたが、直ぐに売り切れてしまいます。

本来は、自分の田畑で使用したいのですが、間に合いません(-_-;)




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